かなり特殊な事情(http://japanese.engadget.com/2012/09/28/ios-6/)から待望されていた Google 純正版 iOS Google Maps アプリがついにリリースを迎えました。App Store からすでに入手できます。

機能はデザインをシンプルに一新した通常マップのほか、店舗や施設の詳しい情報がそのまま参照できる Google ローカル検索、音声ガイドつきのターンバイターン式カーナビ、公共交通機関の時刻表データを含む電車・バス・徒歩ナビ、リアルタイムの交通情報、店内写真を含むストリートビューなど。

Google Maps (App Store)
https://itunes.apple.com/jp/app/id585027354?mt=8

iOSの旧「マップ」アプリは Google のデータを使っていたものの、アプリとしてはアップル内製の新「マップ」が控えていたこともあり、機能は位置のTwitter 共有があるくらいで長らく放置の状態でした。

Google 版は「Google Maps」と社名を冠したアプリだけあって、Android版のマップと同様、PCブラウザでアクセスするウェブの Google Maps や、Google が提供するローカル情報など各種サービスと連携する点が強みです。たとえばログインして使うことで、デスクトップの Google Maps で調べてつけたスターや履歴をiPhone から参照できるなど。

(Google サービスにどっぷりのAndroidユーザーからすれば何を言っているのか分からないかもしれませんが、iOSの旧マップはこのクラウド時代にはめずらしいほどの孤立アプリだったため、店舗や場所をブックマークしても、ひとつひとつリンクを送信する以外にほかの環境で参照する方法がありませんでした)。

アプリの提供開始と同時に、iOS開発者向けには自分のアプリ内部に Google Mapsを組み込める Google Maps SDK for iOS(http://googlegeodevelopers.blogspot.jp/2012/12/a-new-way-to-add-google-maps-to-your.html) もリリースされています。(APIキーがなくても、URLスキームで開くだけならどのアプリでも可能です)。

なお、iPad 版のレイアウトは現在のところ用意されていません。iPhone / iPod touch版の拡大表示になります。

また、Android版の利点のひとつである屋内マップも見られません。(屋内マップは最近になってウェブ版が部分対応したため、iOSからでもウェブアプリの Google Maps を使えば一階部分のみ参照できます)。

マップが間違っていた場合のフィードバック画面は、デフォルトでは「iPhoneを振る」で開きます。

下は Google Japan のプロモ動画。


http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=kOP2QirSP9c



http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=Rx9X7NU3rfI