欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は26日、「ECBはユーロを守るためあらゆる手段を講じる用意がある」と述べ、国債利回りが高騰し、市場での資金調達が困難になりつつあるスペイン、イタリアの支援に向け、ECBが行動に出る可能性を強く示唆した。ロンドンでの講演で述べた。

 市場関係者の間では、総裁の発言は、ECBによる市場介入をこれまでにないほど明確に示唆したものと受け止められている。ECBが近く、スペインなどの国債利回りの安定に向けた措置を取るとの観測が高まり、外国為替市場ではユーロが一時、急伸した。

2012年7月26日 【ブリュッセル共同】