東芝は10日、海外の研究開発人員を、2014年度までに11年度比2割増の約5000人規模に増員すると発表した。今後の事業の柱として強化を進めるITやエネルギー分野を中心に充当し、開発力を強化する。
また、世界各国で知的財産を確保し、ライセンス収入も14年度までに1.3倍に増やす計画だ。
デジタル家電と白物家電などの開発を除いた東芝の海外研究開発人員は、現在4180人。増員する750人のうち、400人はネットワーク経由でデータ管理やソフト事業をするクラウドコンピューティングや次世代半導体開発などIT分野に割り振る。東芝は14年度までの3年間に累計1兆800億円の研究開発費を投じる計画で、うち6割をIT分野に充当するという。
一方、エネルギー関連では約300人、基礎研究では約50人増員。高効率な火力発電技術、スマートグリッド(次世代送電網)の開発体制を強化する。
地域別では、最重要市場と位置づける中国で260人、インドやベトナムなど東南アジアで470人増やす計画とした。
東芝は、現地のニーズに合致した製品サービスの強化などで11年度に55%だった海外売上高比率を14年度には65%に高める方針。会見した須藤亮執行役専務は「新技術の育成で、世界初や世界シェアトップの商品開発を目指す」と意気込んだ。