内閣府が10日発表した6月の消費動向調査によると、消費者心理を表す消費者態度指数(2人以上の世帯、季節調整値)は前月から0・3ポイント悪化の40・4となり、2カ月ぶりに悪化した。企業の夏の賞与・一時金(ボーナス)が前年割れの情勢となるなど所得環境が悪化したことが響いた。

 基調判断は前月の「持ち直し傾向にある」から「ほぼ横ばいとなっている」に変更し、7カ月ぶりに下方修正した。

 指数を構成する4指標のうち「暮らし向き」は横ばい。「耐久消費財の買い時判断」は新車販売の好調で0・3ポイント上昇したが、「収入の増え方」は給与額の低迷などで0・4ポイント減だった。「雇用環境」は大手製造業の雇用削減の動きなどが影響し、1・3ポイント低下した