がん幹細胞を可視化・抑制、三重大が新物質発見
2015/04/10 産経新聞

 三重大大学院医学系研究科の研究チームは、がんのもとになる「がん幹細胞」に取り付いて可視化する物質を見つけ、英科学誌電子版に発表した。発光する特性を持ち、がん幹細胞が集中する箇所が見えるようになる上、増殖抑制作用も認められ、効果的ながん治療法の開発が期待されるという。

がん幹細胞は、がん細胞の中に存在し、再発や転移の主な原因とされる。極めて少数しか存在せず、発見が難しい上、抗がん剤も効きにくい。この物質は発光するだけでなく、がん幹細胞の増殖を抑え死滅に導く。

チームは透明化した小型熱帯魚ゼブラフィッシュに、がん幹細胞を移植。300以上の蛍光物質を投与したところ「DiOC5(3)」という物質が、幹細胞を可視化しやすい上、増殖抑制に最も効果的だった。今後、人間への副作用がないかどうかも調べ、臨床に応用していきたい考えだ。

(略)

http://www.sankei.com/west/news/150410/wst1504100081-n1.html

手術でがん切除できない場所は投薬で対応するしかないですが、技術の進歩に期待しましょう。
同じタイミングでこんなニュースもあります。

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2015/04/10 産経新聞
http://www.sankei.com/west/news/150410/wst1504100091-n1.html