下水が原料の肥料完成 神戸市の新技術、実証実験へ
2015/04/08 神戸新聞NEXT

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リンは、窒素、カリウムとともに肥料の三大要素とされる。農家が肥料を使う▽農作物を住民が食べる▽汚水から肥料を作る−というサイクルの構築を目指し、神戸市が2012年度から東灘処理場(神戸市東灘区)で民間企業と共同で開発に取り組んでいた。

家庭などから集めた下水から、処理水やガスを除いた消化汚泥に、マグネシウムなどを混ぜてリンの化合物を抽出する仕組み。従来の技術よりも効率がよく、2倍程度のリンを回収できるとされる。

取り出したリンから生産した肥料は、昨年4月に農林水産省の登録を受け、窒素、カリウムを加えて実用的な配合肥料が完成した。

近く同市西区のスイートコーンの畑で施肥し、7〜8月ごろに作物の成長具合や土壌の分析などを行う予定。市は、将来的には市販も見据える。

東灘処理場では、市内の農地約3800ヘクタールの1割程度の肥料をまかなえる年間約130トンのリンを抽出する能力があるという。日本が全量を輸入に頼るリンは、世界的に枯渇が懸念されており、久元喜造市長は「肥料の価格変動や供給不足などの産地リスクの軽減にもつながる」と期待する。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150408-00000001-kobenext-sctch
神戸市:神戸の下水道(10.行ってみよう!見学施設)
http://www.city.kobe.lg.jp/life/town/waterworks/sewage/cont10.html

一年間に輸入されるリンは30万トンで半分は中国産とのことです。
世界的にリンは枯渇してきてますので、リサイクル技術の向上は喜ばしいことですね。