警察によると、オレゴン州リンカーンシティのビーチで8月29日、子どもたちが穴を掘って遊んでいたところ、穴が突然崩れて9歳の少女が生き埋めになった。

周りにいた人たちが懸命に砂を掘り起こそうとしたが、穴に向かって砂が崩れ続けて救出できず、警察や消防が駆けつけて約5分後にようやく掘り出した。しかし少女の意識はなく呼吸停止状態で、搬送先の病院で死亡が確認された。

これに先立ちノースカロライナ州のビーチでも6月23日に49歳の男性が深さ150〜180センチの穴に埋まって死亡。7月21日にはカリフォルニア州のビーチで男性がトンネルを深さ3メートルまで掘っていたところ、砂が崩れて生き埋めになり、死亡した。

こうした事故について専門家は、多くの人は砂の穴が崩れる危険性を認識していないと警鐘を鳴らす。

米ハーバード大学の研究者が2007年6月に医学誌に発表した統計によると、砂に穴を掘って遊んでいた人が生き埋めになった事故は、それまでの10年間で52例が確認されており、うち31人が死亡、21人は的確な救命措置のおかげで命を取りとめた。

ビーチで深い穴を掘ることを禁止する自治体もあり、例えばバージニア州のバージニアビーチでは、ひざの高さよりも深い穴を掘ることが禁じられている。

ビーチで掘った穴が突然崩壊、死亡事故相次ぐ 米
CNN 2014.09.01
http://www.cnn.co.jp/usa/35053127.html

なぜ砂浜で深い穴を掘ろうとしたんだろう・・。