偽造天国の中国に「ニセ政府」が登場
ウォールストリートジャーナル 2014/05/01

 偽物のアップルストア、偽物の記者、偽物のグッチ―中国ではいたるところに偽物があふれているが、ついに「ニセ政府」が登場した。

 国営メディアはこのほど、中央部の河南省に「トウ州市人民政府」が設立されたが、実際には偽物だと分かり、解体されたと報じた。

 記事によると、トウ州市人民政府は住民3人よって昨年末に設立された。彼らは政府の印章を偽造し、ニセ政府の名前を使った新聞を発行。また、独自の役所を作り出して人材募集広告を出した。政府が解体されるまでに10人以上が応募してきたという。

 住民は実際の政府が「機能していない」として、勝手に「打倒」しようとしたとみられ、ニセ政府の本部は本物の政府の近くに置かれた。

(略)

 ニセ役人らは地域内で違法建築を行ったとし、ある不動産デベロッパーに業務停止命令を出して罰金を徴収しようとしたが、最終的には彼らの方が追い出されてしまった。このデベロッパーが不審に思い、農民3人が一斉に捉えられたためだ。農民らは公文書偽造で告訴された。農民からコメントを得ることはできなかった。

http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702303493804579535171034660000.html

偽者と爆発には定評のある中国ですが、偽者の政府を作るなんて発想がすごいですね。
それだけ一般市民に不満がたまってるのか、単純にの詐欺が目的だったのかは不明ですが。