米国の広告売上高、ネットがテレビ抜く 日本ではいつそんな時代が到来するのか
J-CAST 2014/04/14

米国の広告市場で、インターネット広告の年間売上高がテレビを初めて上回り、主要メディアの中でトップに立ったとの調査結果が発表された。
日本では、テレビが他のメディアを圧倒する。だがネット広告も、スマートフォン(スマホ)の急速な普及を追い風に年々首位に迫りつつある。

ワシントンポスト「テレビ抜いたのは特筆すべきこと」

2013年の米ネット広告に関する調査は、ネット広告の業界団体「インタラクティブ・アドバタイジング・ビューロー」(IAB)と、大手会計事務所「プライスウォーターハウスクーパース」(PwC)が共同で実施した。ネット広告の売上高は、前年比17%増となる427億8100万ドル(約4兆3450億円)に達し、テレビ放送広告の401億ドル(約4兆727億円)を抜いた。「テレビ放送」は、NBCやCBSなどネットワークを中心にしたもので、ケーブルテレビ(CATV)は含まれない。

ネット広告の売上高は、同調査で結果が公開されている2005年以降ほぼ右肩上がりで成長してきた。最初は雑誌と並ぶ「5番手」だったが、2007年にはラジオを、2010年に新聞を、2011年にCATVを追い抜いて、昨年とうとうテレビも越えた。米ワシントンポスト電子版は2014年4月10日付の記事で、「テレビ放送とCATVを合算すれば、ネット広告はまだまだ及ばない……それでも、テレビ放送(単体)の広告費を抜いたのは特筆すべきことだ」と評した。

日本国内はどうか。電通が2014年2月20日に発表した「2013年日本の広告費」を見てみよう。広告費は「媒体費」と「制作費」を合わせたもので、テレビが1兆7913億円だったのに対してネットは9381億円と、倍近くの差があった。ただし前年比の成長率では、テレビが0.9%増でネットは8.1%とこちらはネットが上回った。2008年時点の広告費は、ネットがテレビの3分の1程度にとどまっていたがその後順調に成長し、東日本大震災が起きた2011年もいわゆる「主要4媒体」が軒並み前年比減だったのとは対照的に増加した。

テレビの牙城は揺るがないが、今後を占ううえで興味深い調査があった。デロイトトーマツコンサルティングが2013年5月29日に発表した「2013年メディアデモクラシーの現状調査」だ。日本を含む10か国、約2万人が調査対象となっている。まず「購買決定に影響力を与えるもの」として、10か国共通の1位は「友人、家族、知り合いのお勧め」だが、2位に「テレビ広告」を選んだのは6か国にとどまった。残る4か国は、ウェブ媒体の方がテレビより高い評価を与えた。ただし日本ではテレビが2位だった。

(略)

http://www.j-cast.com/2014/04/14202119.html

日本も同じ傾向にあるのは確かですが、またまだTVの影響力は絶大です。
不特定多数に見られるが効果の分かりにくいマスメディアの広告と、個人情報を元に広告を出すインターネット。これからどうなることやら楽しみですね。

最近の国内の広告費の内訳


日本の広告費 - ナレッジ&データ - 電通
http://www.dentsu.co.jp/knowledge/ad_cost/