最も美しい天体画像を決めるネット競技会が人気
ウォールストリートジャーナル 2014/04/08

気象学者Ernie Ostunoさん(51)には最近2つの大きな期待を持っている。1つは、彼が好きなバスケットボールチームが全米大学体育協会主催の「マーチ・マッドネス(3月の熱狂)」大会で勝利すること、もう1つは宇宙を征服することだ。後者の方がはるかに実現可能であることが分かった。

彼はほぼ毎夜、ミシガン州グランドラピッズの自宅でパソコンにログインして、馬頭星雲を観測している。馬頭星雲は数百万光年のかなたにあるが、今や科学者がつくったオンライン競技会の「ハッブル・マッドネス」で大人気となっている。この競技会はハッブル宇宙望遠鏡がとらえた星、超新星、星雲の中から2つの画像を選び出し、どちらがいいか見た人の投票で決め、勝ち上がり方式で最終勝者を選び出すというもの。今年が第1回目で、7日に終了する。

 Ostuno氏は「マーチ・マッドネスではミシガン州から出場した2つのチームはすでに敗退したので、もうあまり興味が湧かない」と言う。しかし「馬頭星雲が選ばれるべきだと思う。いつ見ても飽きない。とても美しい」と、今やハッブル・マッドネスに入れ込んでいる様子だ。

 参加者は、ハッブル望遠鏡が映した2007年以降の画像のバックカタログの中から画像を選ぶよう求められる。競技会を共催する宇宙望遠鏡科学協会職員のジョシュ・ソコルさんは当初、合計64枚の画像を提示する計画だったが、32枚に減らして期限を2週間にした。減らさないと、競技会が長くなり過ぎ、投票者が興味を失ってしまうと恐れたからだ。しかし、それは杞憂(きゆう)だった。ハッブル・マッドネスは、フェイスブックでシェアボタンが8万6000回以上押された。

(以下略)



http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304364704579488782598146204.html
宇宙にはまだまだ知らないことが一杯ですね。夜空を見上げなくてもインターネットで検索すると色んな宇宙の姿を見せてくれます。