米クアルコム、Wi−Fi速度を3倍にする新技術を発表
CNN 2014/04/05

ニューヨーク(CNNMoney)米半導体大手クアルコムは今週、家庭やオフィス、公衆ネットワーク上でWi−Fiの通信速度が現在の3倍に向上するという新技術に関する計画を発表した。

現在、Wi−Fiネットワークは一度に1台の端末にしか対応できず、ネットワークが複数のユーザーの間を素早く循環している状態だ。そのためネットワークに接続する端末が増えると、すべての端末の通信速度が低下する。

クアルコムが7年かけて開発した新技術は、利用の変化に迅速に適応するアルゴリズムを使って、ネットワークから複数のユーザーグループへの同時データ送信を可能にする。この技術は「MU−MIMO」と呼ばれる。

クアルコムは、MU−MIMO対応チップを無線ルーター・アクセスポイントのメーカーや、スマートフォン・タブレットなどのメーカーに販売する計画だ。

クアルコムによると、ネットワークとユーザーの双方がこの技術を使用すれば、通信速度は現在の2〜3倍にアップするという。クアルコムのアセロス部門担当副社長トッド・アンテス氏によると、MU−MIMO非対応の端末がMU−MIMOネットワークに接続しても通信速度の大幅な向上は見込めないが、それでも多少の恩恵はあるという。

クアルコムは、向こう数カ月以内に同技術のデモを開始し、来年はじめに出荷を開始する計画だ。

http://www.cnn.co.jp/tech/35046155.html
Qualcomm
http://www.qualcomm.co.jp/

現在の無線の速度の高速化ではなくて、複数チャンネル化の技術の模様です。
無線LANは同時に複数アクセスすると相対的に速度が落ちる仕様なので、WiFiフリースポットでは快適になりそうですね。