盗難のゴーギャンの絵が台所に
NHK 2014/4/3

 44年前にロンドンで盗まれたフランスの画家ゴーギャンなどの2つの作品が、当時、一般の遺失物としてイタリアで競売にかけられ、およそ3000円で落札した男性の自宅の台所などで見つかり、合わせて、少なくとも15億円の価値があるとして話題を集めています。

 これらは、19世紀を代表する画家ゴーギャンがテーブルの上の果物などを描いた作品と、同じくフランスの画家、ボナールが女性を描いた作品で、イタリアの警察は2日、44年前にロンドンに住む絵画の収集家の自宅から盗まれた2つの作品が南部のシチリア島で見つかったと発表しました。
これらの作品は、フランスのパリからイタリア北部のトリノに向かう列車の中で遺失物として発見され、ゴーギャンなどの作品とは分からないまま、1
975年に競売にかけられ、日本円でおよそ3000円で落札されたということです。
落札したのは、自動車メーカーの工場に勤務していた男性で、退職後に移り住んだシチリア島の自宅の台所などに飾っていたということです。

 この男性の息子が最近になって、ゴーギャンの画集を見て「もしや」と思い、専門家に鑑定を依頼したところ、ゴーギャンの作品であることが判明したということです。会見で、イタリアの当局は、2つの作品が日本円で合わせて少なくとも15億円の価値があるという見方を示し、作品の所有者が誰になるかについては「現在、調査中だ」と答えるにとどめています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140403/k10013479591000.html

なんとうらやましい話と思いきや、所有権は誰の物かという熱い戦いがこれから繰り広げられそうです。
拾ったお礼で1割でも1億5千万円。