イメージは



現実は



挟まって捕まったのではなくて、足で扉をしまらないようにガード



 高知県内の山中で生態調査用のワナに置かれたハチミツを、盗み食いしたツキノワグマ「ゴンタ」が、昨年8月に、徳島県内でも同じようにワナをすり抜けていたことがわかった。
 四国自然史科学研究センター(高知県須崎市)が設置した2台のワナは作動していたが、その中にゴンタの姿はなく、ハチミツを入れた容器はどちらも元の場所から動かされていた。

 ワナはドラム缶(長さ1メートル、直径0・6メートル)2本をつないだ構造で、高知も徳島も同様のもの。奥に置かれたハチミツを引っ張ると、入り口の鉄製扉が閉まる仕組みで、隣り合わせに2台あった。

 昨年8月29日、徳島山中で撮影された写真では、うち1台のワナで、ゴンタが腹ばいになり、落ちてきた扉を胴体で受け止めていた。その後、後ずさりで脱出したとみられる。このワナでは、ハチミツが残されていたが、もう1台では容器ごと持ち出されていた。

 数日後には、高知のワナでも成功しており、同センターの山田孝樹研究員は「ツキノワグマは頭がいい動物。失敗を次に生かしたのではないか」と話す。

 現在、四国のツキノワグマは数十頭に減少。同センターは、2005年から世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)と共同で、行動範囲や性別、年齢を調べるため、いったん捕まえて、全地球測位システム(GPS)を利用した発信器を取り付けた後に放している。

 発信器のバッテリー交換のため、2、3年に1度は捕らえる必要があり、ゴンタは05年と09年にワナにかかったが、今はバッテリーが切れており、行方がつかめていない。(夏井崇裕)

頭いい盗み食いグマ、失敗生かしワナすり抜け
読売新聞2014年3月3日
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20140303-OYT1T00268.htm

クマとの知恵比べ!?ゴンタの捕獲、またもや失敗...|スタッフブログ|WWFジャパン
http://www.wwf.or.jp/staffblog/2013/09/post-674.html
人間とクマの知恵比べ、ヒグマと比べたら獰猛ではないみたいだけど危険なので近づかないように。