2014.3.1 03:36 [産経抄]

 むかしむかし、春秋時代の中国でのお話。斉の桓公は、宰相である管仲らとともに孤竹の国を討伐したが、帰りに道に迷ってしまった。管仲あわてず騒がず、「老馬の知恵が役に立ちます」と言い、高齢の馬を放して後をついていくと、はたして道がみつかった。

 ▼老いたる馬は道を忘れず、ということわざのもとになった逸話である。経験豊富な年寄りは、判断を誤らないという意味で使われているが、最近は道を忘れてしまった老馬が、永田町界隈(かいわい)で放し飼いになっている。

 ▼ことに「元首相」のみなさんの張り切りぶり、いや、暴走ぶりにはほとほとあきれてしまう。在任時に「神の国」発言を大々的にたたいた新聞社主催の講演会にのこのこ出かけていって“失言”し、孫にも叱られてしまった元首相は反省しただけまし。

 ▼ある日突然、「脱原発」に目覚め、ろくろを回して湯飲み一つで何十万円も稼いでいた元首相の殿様を担いで都知事選に挑んだ元首相。国内では宇宙人扱いされ、相手にされなくなったので、中国や韓国を頻繁に訪ね、こびてまわっている元首相らの辞書に「反省」の2字はない。

 ▼あさって90歳になる村山富市元首相には、つける薬すらない。慰安婦問題の元凶になっている平成5年の「河野洋平談話」について「事実があったかなかったかをあげつらって何の意味があるのか」と日本記者クラブで発言したのには、唖然(あぜん)とした。

 ▼河野談話最大の問題点は、証拠もないのに、日韓関係を優先して「強制性」を認めてしまったことにある。閣議決定もされていない談話が今後もまかり通れば、孫子の代まで日本人の名誉は汚されたままになる。元首相の誕生日には「老いては子に従え」ということわざを贈呈したい。

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140301/plc14030103370003-n1.htm
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