香川県で推進 廃棄品発酵させ燃料

 讃岐うどんで知られる香川県で、ごみとして捨てられるうどんを使った発電事業が行われている。「うどん県。それだけじゃない環境県」を合言葉に、「うどん発電」に挑戦する人々を訪ねた。

メタンガスが発生

 直径8メートル、高さ8メートルの巨大タンクの外付け階段を上り、小窓から中をのぞくと、ドロドロとした茶色の液体の水面で、いくつもの泡がはじけていた。高松市香南町の産業建設機器メーカー「ちよだ製作所」。同社の尾崎哲夫さん(42)によると、タンク内の廃棄うどんが発酵し、メタンガスが発生しているのだ。このガスを燃料に、約1億円をかけて同社が開発した発電システムで電気を生み出している。

 同社は、廃棄されるうどんを有効活用して資源循環を目指す団体「うどんまるごと循環コンソーシアム」の一員として、製麺会社やうどん店からごみとして出るうどんを回収。水と混ぜて細かく切断後、37度に保ち、メタン菌を含んだタンクで混ぜながら約30日間かけて発酵させる。

 発電装置の出力は25キロ・ワット。1日あたり計3〜4トンのうどんや生ごみを処理でき、年間発電量は18万キロ・ワット時という。昨年夏に発電を始め、再生可能エネルギーでつくられた電気を電力会社が一定の価格で買い取る固定価格買い取り制度を活用し、昨年12月から四国電力に売電している。売電収入は、年約700万円を見込んでいる。

大量の廃棄

 発電用に回収された廃棄うどん。後方の装置に投入されて細かく刻まれる(17日、高松市で)  「うどん県に改名する」というPR動画で話題になった香川県。製麺工場や店舗で日々捨てられるうどんの多さや、その処理費用は、経営者らの悩みの種だった。

 廃棄うどんを、ちよだ製作所に提供している「さぬき麺業」(高松市)の香川政明社長(66)は「うどんの5%程度を捨てている」と話す。同社では年約150トンを廃棄し、処理費は約450万円に上るという。県内で使用されるうどん用の小麦粉は年約6万トン。県内で平均5%が捨てられていると仮定すると、約3000トンもの小麦粉が捨てられている計算になる。

 製麺工場では乾燥や袋詰めの工程で床に落ちたり、短くなったりした麺を取り除く。品質にもこだわる。県内外に11店舗を持つさぬき麺業では、いったんゆでて30分以上たった麺は客に提供せずに捨てているという。「もったいないけれど讃岐うどんの命のコシがなくなるので」と香川社長。「ごみになるうどんがエネルギーに変われば、環境にもいい」と強調する。うどん発電のおかげで処理費用も少しだけ軽くなったという。

 <以下略、続きはソースにて>

(15)「うどん発電」無駄なき循環
http://www.yomiuri.co.jp/eco/feature/20140128-OYT8T00390.htm

タイトルのうどん力発電はウソで、正確には廃棄うどんを使ったバイオガス発電だけど、こういうエコロジーなのは歓迎だねw