2014.2.2 03:13 [産経抄]

 10年以上前のことだが、米国でとんでもない本が出版された。アイリス・チャンという中国系女性の『ザ・レイプ・オブ・南京』である。1937年の南京攻略に関して、史実とはまるでかけ離れた日本軍の「蛮行」を書き立てた書物だ。

 ▼当時のニューズウィーク誌日本版の抜粋から引用すれば、こんな表現もあった。「女性はレイプされただけでは飽き足らず、腹を裂き、乳房を切り落とし、壁にクギづけにした例も少なからずあった」。ほかにも引用するのをはばかられるような書きぶりであふれていた。

 ▼むろんデタラメである。特に女性の乳房を切り落とすような「蛮行」は日本の歴史には全く出てこないことだ。日本だけでなく、米国の歴史研究家からも反論が相次いだ。それでもセンセーショナルな表現が米国人の日本観に悪影響を与えたことは確かだろう。

 ▼フランス・アングレーム国際漫画祭での韓国政府の企画展も、そのひどさでは引けをとらないようだ。例によって慰安婦がテーマだが、日本の軍人が少女を集団で拉致したり暴行したりする漫画が十数点もあるという。漫画とはいえ、何の根拠もない作り話である。

 ▼初日の見学者の中には鵜呑(うの)みにして「ショックだ」という人もいたという。フランスの日本大使館は懸念を示す声明文を発表した。だがNHK会長の発言をめぐり、慰安婦問題にあれほど関心を示したはずの一部新聞は1日現在、漫画祭にはほとんど触れていない。

 ▼国会でも衆院予算委で民主党がNHK会長を追及した。しかし漫画祭で政府の対応を問う場面はなかった。今や慰安婦問題が韓国の「反日外交」に利用されていることは明らかだ。政府だけでなく、政治家や民間も真剣に立ち向かわねばならない。

http://sankei.jp.msn.com/life/news/140202/trd14020203140000-n1.htm
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2014/01/06 13:17 (2993/1)
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2014/01/28 21:57 (3161/0)
シコタホアー
韓国女性家族省は27日、いわゆる従軍慰安婦関連の事業予算を2014年度(1〜12月)、昨年度比2・3倍の45億8700万ウォン(約4億3400万円)に増額したと発表した。

「慰安婦」問題と言う「題材」にも関わらず、当事者の韓国のお婆さん達には韓国政府はこれといった保証は行ってないらしいですね。
そういった費用はこういったイベントの主催者の接待や有力者へのロビー活動に使用されているのでしょう。