第3の万能細胞、STAP作製…iPSより容易
読売新聞 2014年1月30日01時58分

 細胞に強い刺激を与え、様々な組織や臓器に変化する「万能細胞」を作る新手法をマウスの実験で発見したと、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)と米ハーバード大などの国際研究チームが発表した。30日付の英科学誌「ネイチャー」に、巻頭論文として掲載される。


 研究チームは、外部からの単純な刺激だけで、細胞の役割がリセットされる「初期化」が起こり、あらゆる組織、臓器に変化する「多能性」を獲得するという発見は、生命科学の常識を覆す研究成果だと説明している。研究チームは今後、再生医療への応用も視野に、人間の細胞で同様の実験を進める。

 研究チーム代表の同センターの小保方おぼかた晴子・ユニットリーダー(30)らは、今回発見した現象を「刺激によって引き起こされた多能性の獲得」という意味の英語の頭文字から、「STAP(スタップ)」と呼び、作製した細胞をSTAP細胞と命名した。ES細胞(胚性幹細胞)やiPS細胞(人工多能性幹細胞)に続く「第3の万能細胞」といえる。

 STAP細胞の作製はiPS細胞よりも簡単で、効率が良いという。iPS細胞の課題であるがん化のリスクも低いとみられる。

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20140129-OYT1T00996.htm


▼詳細は公式サイトのこちらのページからどうぞ▼
体細胞の分化状態の記憶を消去し初期化する原理を発見 | 理化学研究所
2014年1月29日
http://www.riken.jp/pr/press/2014/20140130_1/


http://www.youtube.com/watch?v=gSVK8smdXL0


iPS細胞は特定の遺伝子を使って人工的な細胞を作り、そこから内臓や骨格や人体器官を作りましょうという研究で、
STAP細胞は皮膚や血液の細胞の情報をリセットして、別の部位の人体器官が作れるようになるかもという研究のようです。
(まちがってたらごめんなさい)

どちらが優れているとかダメだとかいう話ではなくて、新しいアプローチ方法が見つかったというニュースと思えばいいと思われます。