2013.9.3 03:19[産経抄]

 宮崎駿監督のどの作品から見始めたのか。それでだいたいの世代がわかる。小欄の場合は、昭和59年公開の「風の谷のナウシカ」だった。感動のあまりすぐ取材を申し込むと、意外にも「不景気な話しかしませんよ」とクギをさされた。

 ▼当時、すでに質量ともに世界一といわれていた日本のアニメに対して、宮崎監督の評価は厳しかった。「アニメファンの安手のワッショイがあるだけ」「作り手に情熱、エネルギーが欠けています」。ナウシカでさえ、自己採点は65点と低めだった。

 ▼「となりのトトロ」「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」…。それから100点の作品をめざす、宮崎監督の闘いの日々が続いた。原作、脚本から自ら手がけ、スタッフが描いた10万枚を超える原画・動画を入念にチェックする。何年もかかってひとつの映画作りが終わると、「絵の描き方を忘れる」ほど消耗したそうだ。

 ▼その宮崎監督の引退のニュースが世界をかけめぐった。72歳の監督は、肉体的にも精神的にも限界に達してしまったのか。それとも、ベネチア国際映画祭に出品中の最新作「風立ちぬ」の出来栄えが、百点満点となったからか。6日行われる記者会見で、本人の口から明かされるはずだ。

 ▼宮崎アニメのファンが多い韓国の聯合ニュースは、引退の背景について「安倍政権の右傾化の歩みに失望したのでは」との見方を伝えた。そういえばソウル駐在の黒田勝弘記者によれば、韓国メディアは先の参院選の前日、宮崎監督が憲法改正や慰安婦問題で安倍首相を批判していると、大々的に報じたばかりだ。

 ▼世界の巨匠となった今、作品とは関係がない言動も注目の的となる。それに嫌気がさしたのも引退の一因とみるのは、うがちすぎだろうか。

http://sankei.jp.msn.com/life/news/130903/trd13090303210000-n1.htm



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http://sankei.jp.msn.com/world/news/130902/kor13090211440000-n1.htm

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http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/130902/ent13090206280002-n1.htm



なんでも日本の事を悪く書く事は既にお家芸なんで、なんとも思いませんが、
「慰安婦の問題も、それぞれの民族の誇りの問題だから、きちんと謝罪してちゃんと賠償すべきです」
っといったコメントを残しただけなのに、反日の象徴として祭り上げられるのもたまったもんじゃないですよね。

http://www.ghibli.jp/docs/0718kenpo.pdf